2023年4月30日(日)に「お祭りの遊びのコーナー」の一つとして「トイレットペーパーの芯の自由工作コーナー」を企画しました。そのときの記録。
自由工作のコーナーは、初めから作る物が決まっている「工作教室」ではなく、作りたい物を作りたいように作る「自由工作」の遊び場です。
用意する物
【工作に必要な材料】
トイレットペーパーの芯。
【工作に必要な道具】
ブルーシート大、座卓2、油性カラーマジックセット3、ハサミ10、セロハンテープ台4、雑巾タオル、折り紙、輪ゴム、ゴミ袋、三角看板、買い物かご2、見本のおもちゃ、アンケートのQRコード看板。
【あると工作が広がりそうな道具】
のり、ホッチキス、ストロー、凧糸、すずらんテープ、アルミホイル、ビー玉、割り箸。
【雨天時に必要な道具】
体育館履き物、ポンチョ。
【しんごの個人的な持ち物】
メガホン、お祭りのハッピ、名刺、ネームプレート、ふじみっこTシャツ、工作のノウハウ看板、ウエストバック、折りたたみテーブル。
スタッフ
大人4人。
タイムスケジュール
9:00 車から荷物の運び出し
9:15 スタッフミーティング
9:30 準備開始
10:00 お祭り開始
12:30 お祭り終了
13:00 片付け終了
13:30 振り返り、雑談後に解散
告知方法
チラシ、小学校の給食時の放送。
スタッフの主な役割
・会場の準備。
・コーナーの説明。
・遊びへの誘い、呼び込み。
・どう遊んだらいいか分からない人へのサポート。
・遊ぶ人のロールモデルを見せる。
・道具の貸し出し。
・トラブルが起きたときの対応。
・来場者との交流。
・会場の片付けと掃除。
その他に決めること
・荷物の運搬方法。
・ゴミの処理。
・怪我をしたときの対処方法。
・駐車場の場所。
・人の流れ、動線。
・道具類の確認、数、位置。
・スタッフの役割。
・休憩時間。
この活動で目指したいもの
活動の当事者として、お祭りのスタッフや来場者と共に遊び場をつくる活動。
具体的には以下のようなことをやってみました。
・スタッフが材料のトイレ芯を用意してしまうのではなく、地域の方々に呼びかけて持って来てもらう。
・スタッフがトイレ芯のおもちゃを作ってあげるのではなく、来場者と共に作る。
・楽しそうに遊んでいる姿を見せて、「私もやってみたい!」と思い、遊びに参加する人を増やす。
・子どもたちがやってみたいと思った遊びが出来る遊び場をつくる。
・子どもたちが遊びを広げられるようにサポート。
前日までの準備
・遊びの企画を立てる。
・必要な材料と道具を用意。
・車へ荷物の積み込みと確認。
遊び場づくりの準備
お祭り開始までにスタッフで会場の準備をします。
車から会場へと荷物の運び出し。
遊びコーナーの場所や広さを確認。
床を傷つけないようにブルーシートを敷く。
人が流れる動線を考えて、看板と道具置き場用の座卓を2台置きます。
集めたトイレットペーパーの芯をブルーシートの真ん中に出します。
山盛りにすることで来場者が見たときのわくわく感を演出します。
スタッフ間で今日の危なそうな物を確認。
ハサミ8個と、セロハンテープ台のギザギザが危なそう。ケガのリスクがある。
イベント中もハサミはスタッフが管理して、来場者に貸し出す流れ。
イベント終了後にもハサミの数を確認します。
スタッフで試しに工作を遊びをしながらお祭りの開始まで待ちます。
開始直後 お祭りスタート
お祭りのスタート直後は自由工作をして遊んでいる人が誰もいません。
来場者もここで何が出来るのか分からない状態。
遊び場に入りにくい雰囲気があります。
スタッフ自らが工作を遊ぶことで、遊んでいる姿を見た人が「ああ、ここは工作が出来るんだ」「こんなこと出来るんだ」「私もやってみたい!」と思い。参加者が増えていきます。スタッフは遊ぶ人のロールモデルを演じます。
人が増えるほど、それを見て「私もやってみたい!」と思う人がさらに増えるという流れで進みます。
初めての来場者に向けて、「ここは自由工作をして遊べますよ〜」「無料ですよ〜」とコーナーの説明をしながら声を掛け、遊び場へと導きます。
前半 遊びを広げる
トイレットペーパーの芯の山を目の前にして「自由に工作をしてもいいですよ」と言われても、何を作ったらいいか分からない人もいます。
見本のような物を作っておくことで、「まずはこれを作ってみよう」となり、作っていくうちに「あっヒラメイタ!」となって、次々と新しい物が生まれていきます。
さらに誰かが作っているのを見て「あっヒラメイタ!」ということもあります。
この繰り返しで、どんどん遊びが広がっていきます。
ここまでくると、スタッフはロールモデルを演じたり、直接遊びに関わらなくても来場者は自由に遊びます。
後半 お店を出してみる
自由工作遊びの後半。
手が空いたので、お店を開いて作った作品を売ってみました(お金は使わずにお菓子と物々交換)。
「かえっこ」のスカーフの上に作品を並べて看板を作ります。
小学5年生のグループの子たちに声をかけたら結構売れました。
子どもたちも「私もやりたい」とマネして、次々と面白いお店が出来る展開しました。
子どもたちが考えて作品を作り、お店を開いて売る(お菓子と交換)という遊びが広がりました。
お店屋さんごっこのような遊びです。
自由工作をやってみて分かったこと
「トイレ芯を持って来て下さい」とチラシに書いて呼びかけと、お祭りスタッフにも呼びかけたおかげで、数百個のトイレ芯が集まりました。
お祭り開催中にもトイレ芯を持って来てくれる人がいて、そこでも交流も生まれました。
工作の材料を買ったり、スタッフが用意してしまう方が簡単で効率的ですが、あえて面倒なことをすることで、みんなで一緒にお祭りを作っている感をつくれました。
トイレ芯の山を見て、あるお母さんが、「子どもにしたら宝の山」だと言っていました。その気持ち分かる!(^^)
開始直後は見本のおもちゃを元に、スタッフが子どもに作り方を教えながら作り、それを立って見守るお父さん。という感じでした(遊びには大人は加わらない)。
→「お父さんもやりませんか」と声をかけ、お父さんと子どもが一緒に作る。
→それを見た人は「ああ、ここは親子で一緒に遊ぶところなんだな」と感じ、スタッフが間に入らなくても、大人が見本を見ながら子どもと一緒に作る雰囲気が出来ました。
室内での活動はやりやすかった。今回雨天時なので小学校の体育館で開催したが、本来は屋外での公園での活動でした。屋外だと、風が吹いたり、雨が降ったりしたときに工作系のイベントは、遊びを続けることが難しいかな。強風が吹いたらトイレ芯は全部吹き飛ぶとこでしょう。
小さい子どもはハサミの使い方が難しい。小さい子どもにはトイレットペーパーの芯の紙はハサミで切るにはちょっと固い素材のようです。小さい子どもには親がいるので一緒に手伝ってもらいます。
お祭りなので親子が多い。子どもと一緒にお父さんやお母さんも工作をして遊んでいました。
この遊びコーナーで2時間遊び続けた子がいました。工作好きな子にとって楽しい遊び場になったことでしょう。
前半は見本のおもちゃと同じもの作る人が多かったが、後半は独自の発想でオリジナルの作品がどんどん生まれていました。遊びが変化、発展していきました。作る物のゴールが決まっている工作教室ではこのようなことにはなりません。
男の子は鉄砲や爆弾などの武器を作る子が多かった。
子どもの遊び場だと思っている人もいそう。大人も遊んでいい。「大人もどうぞ!」と看板に書き足しました。
お金が必要だと思う人もいそう。「無料で遊べます タダです」と看板に書き足しました。
ゴミが燃える物ばかりなので片付けが楽でした。全部ゴミ袋に入れてお終い。分別がいらない。
看板資料
この遊びをするとき、チラシや看板など自由にお使い下さい。(PDFバージョンダウロード)。下の余白に団体名やお知らせを書くスペースがあります。
アンケート
来場者の声を遊び場づくりに反映したいので、Googleフォームによるアンケートもとってみました。「アンケートの回答」はNPO法人ふじみっこ・夢みらいのホームぺに来場者の感想やご意見として掲載させて頂きました。
自由に出入りする場所でのアンケート収集が難しい。
ハサミなどの道具を返りしたり、遊び終わって帰る親子に声をかけて、QRコードをスマホで読み取ってもらいました。
合計3件の回答を頂けました。もう少し工夫して回答数を増やしたい。
遊びのアレンジ
材料をトイレットペーパーの芯ではなく、牛乳パック、新聞紙、ダンボールなどに変えることで違った遊び場の企画を立てることが出来ます。
子どもたちに出来たおもちゃを与えて、おもちゃで遊ぶのもいいですが、自らおもちゃを作る体験はそれ自体が遊びになるので楽しいものです。この企画を遊んだ感想や気づいたことがあったらコメント欄に書いてね。
その他の活動記録
プレーパークでトイレットペーパーの芯の自由工作をしたときの活動記録です。
Facebookへの投稿 2018年12月4日 あさかの森プレーパークでトイレットペーパーの芯の自由工作告知
Facebookへの投稿 2018年12月10 あさかの森プレーパークでのトイレットペーパーの芯の自由工作報告
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