「制限しりとり」のルールと遊び方

制限しりとり

今、自分が受けている感じ方は、周囲の人も同じように感じているとは限りません。それを感じた時の考え方や表現の仕方も人それぞれ違います。

これらの違いを「しりとり遊び」から体験できるワークショップを(株)LITALICOの「これからの教育・福祉を考える」の講座の中で吉田有理さんから教えてもらいました。

「しりとり」の基本的なルールは、下記のリンク先をご覧ください。

しりとり遊び 13種類まとめ
前の人が言った単語の、最後の文字から始まる単語を言って、言葉を繋げていく遊びです。しりとりの基本ルールと、12種類のしりとり遊びをまとめました。プリントして使えるダウンロード素材もあります。

制限しりとりのルール

4人で向かい合う
4人で集まりグループを作ります(3人でも5人でもいいです)。

耳をふさぐ目は双眼鏡
4人グループの中の、2人は手で耳を塞ぎます。

もう2人は手で双眼鏡を作ります。

バナナと言う人
そのままの状態で、「しりとり」を2分間遊びます。

納豆と言う人

梅干しと言う人

感想を言う人
しりとりが終わったら4人で、どんなことを思ったか?それはなぜか?を3分間で話し合いながら共有します。

私たちのグループで出た意見や感想

私たちのグループでは、

・しりとり遊びなのに緊張した

・隣の人の声はきけど、離れた人の声が聞こえなかった

・聞こえずらいと分かっているから大きな声で話した

・手が疲れた

・視界が狭くて話している人の顔だけしか見えない

・ヒントが上手く伝わらなかった

・コミュニケーションが取りづらかった

・見るのが苦手な人や、聞くのが苦手な人の気持ちが分かるような体験

まとめ

・情報の受け取り方は人それぞれ(同じメガネ役の人でも見え方は異なっていたはずです)

・受け取ったものの感じ方・受け止め方も人それぞれ(同じように見えにくくても楽しく参加された方もドキドキした方もいました)

・感じたことを表現する方法もひとそれぞれ(平静を装う人、不安が言動に出る人、率直に言葉にする人)

感じ方、受け取り方、表現の仕方は、自分と周囲との「相互作用」の結果から生じています。

自分と周囲が上手くかみ合わないことで起きる「困りごと」を相互作用として捉えるためのワークショップ。

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